Strakerは2022年9月、マイクロソフトと提携し、印刷物およびオンラインメディアおけるマオリ語翻訳の拡大を目指して共同で取り組むことになりました。 ニュージーランドMicrosoft社のマネージング・ディレクター、Vanessa Sorensen氏がプロジェクトを指揮します。
このパートナーシップは、最近ニュージーランドの貿易代表団がアメリカを訪れた際、StrakerのCEO、Grant StrakerとMicrosoft社の社長であるBrad Smith氏の間で行われた会談によって実現しました。 このプロジェクトでは、Strakerの既存の翻訳ソフトがマイクロソフト翻訳アプリに組み込まれるため、ユーザーがオンラインニュース記事をマオリ語に翻訳できるようになります。
ニュージーランドの先住民族、ナーティー・ラウカワ族の一員であるGrant Strakerは、先住民の言語と文化の保護に対する強い信条を持っています。 そして自身のマオリ族のルーツに誇りを持ち、Aotearoa(ニュージーランドのマオリ語名)でマオリ語がさらに普及していくことを願っています。
Strakerは多くの地域で多言語翻訳とサービスを提供していますが、取り扱うすべての言語の中で、マオリ語の翻訳は最も高価です。 マオリ語の熟練した翻訳者の不足によって翻訳価格が高騰しており、多くの企業がマオリ語をグローバル展開の計画から除外せざるを得ない状況があります。
マイクロソフトとの提携により、マオリ語の翻訳がより手頃になり、Aotearoaの存在感を国際的に保つことが期待されています。
このプロジェクトでは、人間の翻訳とAI技術を融合させ、ニュース記事を大量に翻訳することで、それらをマオリ語話者が自分たちの言語で楽しめるようにすることを目指していきます。 そこには、Strakerが商用翻訳に使用しているAI搭載ツールが利用されます。 しかし、このサービスは、金銭的な利益を目的としていません。
このシステムは、機械翻訳を活用して翻訳作業を高速化することで、ウェブサイトが提供する翻訳コンテンツの充実、およびグローバルなマーケティング活動の拡大を実現します。 そして、AI搭載テクノロジーが作業を通じて学習し、一般的なマオリ語表現のデータベースを構築することにより、今後の翻訳に役立てられるようになるのです。
この提携は、先住民族の言語話者にとってデジタルコミュニケーションをより身近なものにすることで、より多くのマオリ族と太平洋系の人々によるテクノロジー業界への参入を奨励することを目的としています。 そして、民間組織が、地域に根差した言語や文化遺産を守りながら、グローバル戦略を展開できるように支援を行います。
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